2012年12月31日月曜日

12月31日 2012年を振り返って・・・

久々の投稿です。
今日で2012年は終わり。今日から「さんさカフェ」は3日間お休みさせていただきます。
昨年?否、一昨年からこのお店を作ろうと必死で訳がわからず手探りのままド素人が突っ走ってきました。いつもと同じセリフしか出てこないのですが本当にあっという間です。
この「さんさカフェ」がオープンしたのが今年の1月29日。オープン前も慌ただしかったのですがオープンしてからというもの・・・さらにさらに時間に追われる毎日でした。正直、本当に疲れたというのが感想かな?このお店はご承知の通り大震災後、避難所で半年間一緒に避難所で生活した住民と外部の支援団体とで立ち上げたコミュニティーの役割をもつお店です。住民同士の繋がりを保つ役割をもつ場所を作らなくては!という私たちの思いと被災地に支援の窓口を現地の住民で開き続けて欲しいという支援者の皆さんとの思いが重なって共に立ち上げたわけですが、分かり切っていたのですが被災地にお店を開くということの難しさ、スタッフの経済的自立まで視野に入れての運営の難しさ・・・何とか約一年やってこれましたが、まだまだ解決しなければならない課題だらけ・・・大震災から時は確実に経過しております。この一年やはり予想通り被災地への関心も薄れているようでたくさんの団体も次々と支援活動を終えられていっています。支援活動が少なくなるのは仕方のないことですが被災地への関心は持ち続けて欲しいと現地の私達は願っております。
確かに避難所は閉鎖されそれぞれの仮設住宅での暮らしが始まり町中の瓦礫は片づけられ、それぞれ人生の再スタートを始めております。だけどこの一年、「復興、復興」という声が叫ばれておりますが実際何にも復興などしていないのです。最近思うのは一年前よりも被災地の住民はあきらめが強くなっているのではないか?ということ。高台移転、町づくり計画を見ても本当に全く進展しておらず、待てない住民は故郷での生活を捨て他の町へ移り住んでいます。本当に待てないのです。人口の流出が止まらない現状、高台に移転を希望する数もどんどん減っています。数が減るということは町づくりも見直さなければならずますます明るい未来の光が小さくなっていくのです。
こんな暮らしがしたい!という意見はたくさんあれど予算が無い、時間が無い、など全て行政側は否定の言葉ばかり・・・そんなやりとりで計画が定まらないのが現在の被災地、南三陸町です。住民の声をどれだけ実現できるかが復興の成功につながるのか?ということだと思うのですが・・・現実はこのありさま・・・
カフェの運営で四苦八苦している中で町の復興にも携わって行きたいという思いで「まちづくり協議会」に参加をしたのがこの秋から。本当にやりきれない思いばかりが膨らんできます。
この一年どんな年だったのか?と考えた時「物凄く戦って来たなぁ~」というのが実感です。事あるごとに行政をはじめとするいろんなところと言い争ってしまった私。向こう側から見たら「いつも怒っている面倒くさい人」と思われているかもしれません。でもね、私だって喧嘩しようとして連絡をしているわけではないのです。住民の困ったという声が集まってくるんです。私の代わりに他の人が言ってくれたら私だってもっと穏やかに過ごせるのです。誰かが声を上げなければ駄目だというのを何度も実感したから力不足ですが代表として意見を言っているのです。本当は住民の「困った」を知ってもらい一緒にどんな風にすれば解決につながるかを考えてほしいだけ・・・それを最初から「不可能」「無理」ばかりを強調するからこんな私でも声を大きく張り上げてしまうのです。
みんな頑張っているのは分かっています。みんな本当に我慢しています。それを一緒に考えて行きましょう!という声はいつになったら届くのでしょう?何の力もない一般人の私達。だけど腹を決めて故郷である被災地で生きていく!と決めたのです。皆が幸せになりたいじゃないですか!私達の後ろ姿を見て子ども達は成長していくのです。子ども達が故郷に残りたい!と思わないと復興など本当の幸せなどないじゃないですか!なので私はきっと来年も戦わなければならないなぁ~しんどいけど「また怒っているうるさい面倒くさい人」の役割を果たして行きますよ~!
時々心が弱くなってくると「このままずっとずっと眠り続けたい。目が覚めなくてもいいな・・・」なんて思いますが生かされた命です。私に出来ること、しなればならないことを次の子ども達にバトンタッチするまで頑張らなきゃなぁ~と思うのでした。

今年はスタートの年、来年は進化?変化?の年になるのではと思います。毎日の雑務に追われなかなか応援してくださっている皆さんとのコミュニケーションがとれておりませんが、感謝の気持ちを忘れたわけではありません。皆さんの思いと期待に応えられるように必死で突っ走っているのです。皆さま、来年からも末長く宜しくお願いいたします。皆さまの励ましのおかげで私達は立ち上がることが出来たし被災地でふんばっていくことを決めたのです。本当に微力ではありますが被災地の現状を発信していきますので是非是非知っていただきたいと思います。時々不適切な言動もありますがそのような表現になるまでの複雑な思いがあるのだということを言いわけさせてください。

本当に今年一年ありがとうございました。来年からも宜しくお願いいたします。なかなか年が明けても「明けましておめでとうございます!」という心境には程遠い私達ですので新年のご挨拶は控えさせていただきます。来年は忙しさにかまけて報告を怠らないように気を引き締めてさらに頑張って参りたいと思います!


2012年12月31日  M3R-abc さんさカフェ  あっけさん